額面250万倍

トルコ

インフレシリーズ第三弾はトルコです。まずはイスタンブールで拾ったこのコインから。

5パラ

アラビア文字で書いてある上に、ペンダント用に穴が空けてあるため、年代すら読み取ることが出来ません(そもそも書いてあるのかどうかも定かではない(^^ゞ)。表面中央にスルタンの署名とおぼしきアラビア文字が書かれており、裏面にはアラビア数字の「5」が読み取れます。

トルコは連合軍の傀儡政権であったスルタンの支配から1923年に独立しました。初代大統領となったケマル・アタチュルク(「トルコの父」の意味)はトルコの近代化を推し進めるためにアラビア文字を廃止し、ラテン文字を採用します。コインの表記も当然ながらラテン文字に変わります。

5クルシュ(1972)
10クルシュ(1971)
25クルシュ(1968)
50クルシュ(1973)
1リラ(1965)
2.5リラ(1972)

クルシュはリラの補助単位で1リラ=100クルシュです(因みに1クルシュは40パラ)。2½リラコインはちょっと珍しい帯分数額面コインですね。25クルシュ以上のコインの上部には、イスラム教の象徴であり、トルコの国旗のデザインである三日月と星のデザインが見えます。1683年、オーストリア軍がオスマントルコを破ったことを祝って焼いた三日月型のパンがクロワッサンの始まりだと言われています。

続く1980年代、二桁リラコインの時代へ入ります。

10リラ(1985)
25リラ(1986)
50リラ(1985)

1990年代、インフレはとどまることを知らず、エスカレーションしていきます。

500リラ(1990)
1000リラ(1990)
2500リラ(1992)
5000リラ(1992)

そしてついに10,000の大台に…。

10000リラ(1995)
25000リラ(1996)

あれ?二桁じゃないの?いえいえトルコ語で「BIN」は「1000」の意味なのです。1995年にトルコを訪れた時にはクルシュの単位はもはや影も形もなく、リラですら会話では下三桁を省略するという状態でした。お札のほうもそれこそ0がいくつあるかを数えるのが大変でした。現在は50000リラコインまで発行されているそうです。

(2000/3/10執筆、2011/3/20更新)