サンシャイン・シティー

栃木県の観光都市、日光市。華厳の滝が流れ出す中禅寺湖やその傍にそびえるきれいな円錐形の男体山が有名ですね。この男体山、別名「二荒山(ふたらさん)」とも呼ばれ、山頂と麓には二荒山神社の社殿があります(ここでは関係無いけど男体山に登る時には神社に"登山料"として500円を払わなければなりません)。「日光」という地名はこの「二荒」を「にこう」と音読みして好字を当てたものだと言われています。

では「二荒」の名はどこから来たのかというと、観音菩薩の住む浄土と言い伝えられる「補陀落(ふだらく)」山の名が「ふだら」→「ふたら」→「ふたあら」と変化したと考えられています。「補陀落」はサンスクリット語「Potalaka(ポータラカ)」の音訳で、補陀洛、普陀落、補堕落とも書かれます。

この同じ「Potalaka」に由来するのがチベットのラサ市にある「布達拉(ポタラ)」宮。チベットの宗教と政治の中心として建設されたダライ・ラマの宮殿です。最上階にはダライ・ラマの居室があり、日当たりの良いこれらの部屋は「東日光殿」と「西日光殿」と名付けられています。さらに、標高約3660mの高所にあるラサ市は一年中日差しが強いため、「日光城」の別名を持ちます。お互いに日光東照宮とポタラ宮という世界遺産を持つ日光市とラサ市、姉妹都市になるしかないと思ったりするのですが如何でしょうか(・_・?(→日光市長さん)