∽∽∽∽∽∽∽ 第2部 ∽∽∽∽∽∽∽
Zion N.P.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

■10月8日(第3日目) Bryce Canyon N.P.→Zion N.P.

 

 昼頃にZion国立公園到着。長いトンネルを抜けるとそこにはスケールの大きなこの景色が広がる。Zionは「ザイオン」と発音するが、これは長くユダヤ人の宗教・政治の中心であった、エルサレムにある丘の名前「シオン」に由来するそうな。

#因みにガンダムに出てくる「ジオン軍」の名前も同じ「シオン」に関係ある、というもあります。

 

 谷底を流れるVirgin(ヴァージン)川が蛇行しているところにそそり立つ峰、Angels Landing(エンジェルズ・ランディング)。では、今から登ってきま〜す。

 

 途中すれ違う人々に、「赤ん坊を抱えてくるなんてお前は勇気があるな。」「うちの息子は4ヶ月の時に来たんだけど負けたよ。」などと言われながら、鎖をよじ登り、断崖の上を渡って2時間弱で頂上に到着(実際にはそこまで危なくはない ^_^;)。てっぺんからのこの景色!

 

 世界最大級の一枚岩、Great White Throne(グレート・ホワイト・スローン)。Virgin川からの高さは732m!オーストラリアのエアーズ・ロックの2倍だそうだ。

 Zion渓谷は夏の間自家用車の乗り入れを禁止していて、その代わり無料のシャトルバスが運行している。帰りに乗ったシャトルバスで前の席の人が読んでいた新聞を見て、アメリカがアフガニスタンへの攻撃を開始したことを知る。シャトルバスを利用しなかったらこの旅が終わるまで反撃開始を知らなかったかもしれない (^^ゞ。

 

 この日も国立公園内でキャンプ。Bryce Canyonよりは標高が低いため、全然暖かかったのだけど、逆に笑鈴に服を着せすぎたために夜中に喉が乾いて泣き始め、結局お父さんと車の中で寝ることに…。

 

■10月9日(第4日目) Zion N.P.→Las Vegas

 

 お父さんの自然教室。The Narrows(ザ・ナローズ)へ向かうRiverside Trail(リバーサイド・トレール)にて。

 

 The Narrowsにて。ここから川の中を歩いてずっと遡っていくと、300mの垂直の岩壁に挟まれた渓谷に達するらしい。でも私たちが行ったときには水が冷たくてとても歩ける状態ではありませんでした。

 ところがここでしばらく休憩していると、上流から高校生くらいのお兄ちゃん、引き続いて彼の両親らしい中年の夫婦が、腰から下がずぶぬれの状態で歩いてくるではありませんか。私たちを見ると「君たちはどこから来たんだい?」「どこからって、すぐそこまでトレールがあるよ。」「そうか助かったよ。実はずっと上流から下ってきたんだけど、昨日はここに着く前に暗くなってしまってねぇ、上流1マイルくらいの所で野宿していたんだよ。」と話す3人の持ち物はスポーツバッグ1つとロープ1本だけであった。しかも服は普段着。恐るべしアメリカ人。

 

 Emerald Pools Trail(エメラルド・プールズ・トレール)にて。いい景色に笑鈴もご機嫌。

 

 Zionを見下ろすCanyon Overlook(キャニオン・アウトルック)にて(笑鈴は爆睡中)。Zionに別れを告げ、さらに西、Las Vegas(ラス・ベガス)へと向かいます。