〜 コインと語源で旅するアメリカ50州 〜

North Dakota

ノース・ダコタ


《 コイン 》

ノース・ダコタ州のコインに描かれているのは、草を食む二頭のアメリカバイソンと、夕日の沈むごつごつとした岩山の風景です。植物がほとんど育たないこの地域は、英語でずばり「バッドランズ(Badlands)」と呼ばれ、南北両ダコタ州に跨る広大な範囲を占めています。このうちノース・ダコタ州内の一部はセオドア・ルーズベルト国立公園に指定されており、一時期は絶滅の危機に瀕した野生のバイソンが400頭以上生息しています。


《 語源 》

州都ビズマーク(Bismarck)の名は、1870年代にこの地への入植を進めていた鉄道会社ノーザン・パシフィック社が、ドイツからの移民や投資を招くために、当時のドイツ宰相ビスマルクにあやかって付けたもの。ビスマルクは他に、パプアニューギニアの北に位置するビスマーク諸島にもその名を残しています(かつてはニューブリテン諸島と呼ばれていましたが1884年にドイツの保護領となり改称されました)。同じドイツの元首でも、ヒトラー(Hitler)の名はさすがに敬遠されるようで、世界地名辞典を引いても同名の地名は見当たりませんでした。


《 プロフィール 》

※ 括弧内は50州中の順位です。
略称: N.Dak. ND
人口: 636,677(48)
面積: 183,034km2(19)
ニックネーム: The Peace Garden State
州都: Bismarck
最大の都市: Fargo
合衆国加盟: 1889年11月2日(39)