〜 コインと語源で旅するアメリカ50州 〜

Louisiana

ルイジアナ


《 コイン 》

コインに描かれているのは州の鳥ペリカン、トランペットと音符、そしてルイジアナ購入の範囲を示す地図です。ルイジアナ購入というのは、1803年に時の大統領トーマス・ジェファーソンが当時フランス領であった約210万km2にもおよぶ広大な土地をわずか1500万ドルでナポレオン・ボナパルトから購入したという出来事です。「史上最もお得な不動産取引」とあだ名されるこの買い物により、合衆国の領土はほぼ倍になり、13もの新しい州が加わりました。トランペットの図柄は、百年以上も前にブルーズ、ラグタイム、行進曲の要素を取り入れた音楽としてニュー・オーリンズ(New Orleans)に誕生したジャズを象徴しています。


《 語源 》

州名はフランス人がミシシッピ川流域を探検した頃のフランス国王で太陽王とも呼ばれたルイ(Louis)14世の名に由来します。一方最大の都市ニュー・オーリンズはフランスの領主オルレアン(Orléans)公の名に因むヌーベル・オルレアン(Nouvelle Orléans)が語源です。この地方の名物にケージャン(Cajun)料理がありますが、これは現在のカナダのノバ・スコシア地方を指した地名、アカディア(Acadia)が訛ったもの。日本語でアメリカン(American)が「メリケン」になったようなものですね。これは、18世紀中頃の英仏植民戦争でフランスが敗北した結果、多くのフランス人入植者がルイジアナ南西部に強制移住させられた歴史によるものです。


《 プロフィール 》

※ 括弧内は50州中の順位です。
略称: La. LA
人口: 4,523,628(24)
面積: 134,208km2(31)
ニックネーム: The Pelican State
州都: Baton Rouge
最大の都市: New Orleans
合衆国加盟: 1812年4月30日(18)