太陽のお金
ペルー
ペルーもインフレの激しかった国です。下は1977年の5ソル硬貨。「ソル」とはスペイン語で「太陽」の意味です。正式名称は「ソル・デ・オロ」でその意味は「金の太陽」。なんともゴージャスな名前です。
ちなみに肖像はインカ帝王の末梢と言われるトゥパク・アマルです。
ところがインフレでこの「ソル」の貨幣価値が下がり過ぎたため、1986年、デノミネーションが行われます。新しい単位は「インティ」、1インティ=1000ソルとなりました。「インティ」はケチュア語で同じく「太陽」の意味です。
しかしこの「インティ」の寿命は短く、1992年に再びデノミが敢行されます。今度の単位はまたもや「ソル」。1ソル=1000000インティとなりました。正式名称は「ヌエボ・ソル」すなわち「新しい太陽」です。
今はやりの二種類の金属を組み合わせた二色貨です。裏にはナスカの地上絵がデザインされています。
とにかく「太陽」の名を頑固に守りつづけるペルーのコインたちでした。
(1999/12/14執筆、2011/2/11更新)
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