世界のコトバ
今回はちょっとまじめな話題。世界には3000〜5000もの言語があると言われていますが、果たしてどの言語がどのくらいの人に話されているのでしょうか?まずは母語話者数から。
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数字はもちろん概数です。日本語の「母国語」という単語の「一国一語」的な概念は他の言語にはあてはまらないため、最近は「母語(ぼご)」と言います。英語では「mother tangue(マザー・タング)」ですね。スペイン語が第3位というのはちょっと意外。日本語は人口の多さのおかげでなんと9位です。国連公用語の1つであるフランス語は11位でしかありません。
次に公用語話者数を見てみましょう。
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2つの表は『言語学百科事典』(大修館書店、1992)からの引用です(と言うとカッコいいけど他のホームページからのパクリです^^;)。インドの公用語ヒンディー語、アフリカに多くの植民地を持っていたフランス語の伸びが目立ちます。日本語人口は全く増えないため、11位に後退。それにしても「公用語話者」の定義って一体何なのでしょうね。表1のパンジャーブ語(7,000万)、ジャワ語(7,000万)などが表2に出てこないのは公用語ではないけど母語にしている人が沢山いるということなのでしょうか?
因みに国連公用語としては、英語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語、アラビア語の6言語が指定されています。アラビア語は石油の力を背景に入れてもらったという話。日本語も経済の力(最近は弱いけど)を背景に入れてとは言わないけれど、人口数から言えばヒンディー語が入っていてもいいような気がしますね。
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