ルーブル三変化
ロシア
下に掲載するのは、ロシアのルーブル硬貨です。
日本語では全部「ルーブル」と言ってしまいますが、コインをよく見ると「1РУБЛЬ(ルーブリ)」、「2РУБЛЯ(ルブリャー)」、「5РУБЛЕЙ(ルブレイ)」とそれぞれ表記が異なります。これはロシア語の名詞が、1つの場合は単数主格、2つから4つの場合は単数生格、5つ以上の場合は複数生格と、三形態に変化するためです。2から4の単数生格はかつての「双数形」の名残とも言われます。なお、表側にはロシアのシンボルである双頭の鷲(ロシア帝国時代に東ローマ帝国から妃を迎えたことに由来)が描かれています。
お次はルーブルの補助単位カペイカ。ロシア連邦になってからは、2〜4カペイカの硬貨が無いので、ソ連時代のコインをご紹介します。
コインの状態が悪くて読みづらいですが、「1КОПЕЙКА(カペイカ)」、「3КОПЕЙКИ(カペイキ)」、「20КОПЕЕК(カペーク)」と変化します。表はソ連の国章。周囲を囲む、労働の象徴である麦束は、他の共産国にも影響を与えました。いくつかの例をご覧ください。
3の倍数のコインが多いのも共産国の特徴ですが、これは何故なのかは理由を研究中です ^^;
(2013/2/11執筆)
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