アーマーガエル
フランス語のようにラテン語の流れを汲むわけでもなく、英語ほど各国語の影響を受けたわけでもないドイツ語は、単純語の数が少ないために、逆に面白い複合語が多い言語です。その代表格が英語にも取り入れられている「Kindergarten(キンダーガルテン=幼稚園)」でしょうか。直訳すると「Kinder(=子供たち)」の「Garten(=庭、英語の「garden」に相当)」の意味ですね。他にも例えば「手袋」の意の「Handschuh(ハントシュー)」は「Hand(=手)」の「Schuh(=靴、英語の「shoe」に相当)」、「枕」は「Kopfkissen(コップフキッセン)」で「Kopf(=頭)」+「Kissen(=クッション)」、「おなら」は「Darmwind(ダルムヴィント)」で「Darm(=腸)」の「Wind(=風)」といった調子で、長ったらしく説明的ですが、なかなか味のある単語が多いのです。
比較的新しい語にも同様の傾向が見られ、「冷蔵庫」は「Kühlschrank(キュールシュランク)」すなわち「kühl(=冷たい、英語の「cool」に相当)」+「Schrank(=戸棚)」、「スパナ」は「Schraubenschlüssel(シュラウベンシュリュッセル)」で「Schrauben(=ネジ)」+「Schlüssel(=鍵)」、「マスカラ」は「Wimperntusche(ヴィンペルントゥッシェ)」で「Wimpern(=まつ毛)」+「Tusche(=墨)」といった具合です。
そんな「説明的複合語」の中でも特に面白い単語が多いのが生き物の名前。以下、クイズ形式の表にしますので、それぞれの語が表す動物を当ててみてください。私が特に好きなのが6番目。カエルはカエルでも
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