ふくよかなる日本語
山陽新幹線の岡山駅と姫路駅の間に「相生」という駅があります。ご存知のように「あいおい」と読むわけですが、これが英語圏の人には随分発音しづらい地名のようです。何しろ「Aioi」と4音節の全てが母音で、子音が全く含まれないわけですから(アメリカ中部の州「Iowa(アイオワ)」も似たようなものと思うのですがね…(^^;)。
広辞苑で同じ母音が連続する単語を検索したところ、トップは「お」が連続4つ連なる「大祖父(おおおおじ=ひいおじいさん)」でした。「大大路(おおおおじ)」または「大大地(おおおおじ)」という姓もあります。日本人の名前にはア段の音がよく使われますが、実在しそうな「赤河原 正孝(あかがわら まさたか)」さんなら「Akagawara Masataka」と見事に「A」で揃います。ポーカーの役で言えばフラッシュといったところでしょうか。ちょっと苦しいけど「長谷俵 仲正(はやたわら なかまさ)」さんなら清音の子音がすべて使ったロイヤルストレートフラッシュです。私は名前に「Koji Ueda」と、たった8文字に全ての母音を1文字ずつ含む、というのが密かな自慢なのですが、ポーカーでは役無しのようです(^^;。
このように母音が無くてはならない日本語とは正反対の言語がポーランド語でしょう。辞書を眺めてみると「szczypczyki(シュチプチキ=ピンセット)」、「przytrzymywac(プシチュシムィヴァチ=押さえる)」などという、カタカナで発音を表記するのも恐れ多い子音だらけの単語がゴロゴロしています。w(@_@)w
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